フリーランス・個人事業で忘れてはいけない「決算」「確定申告」。この二つの違いを解説します。
フリーランスで収入があれば申告を。
税務関係のお仕事をする経験上、ここ数年でフリーランスの方が増えてきた印象があります。確定申告が近づいてきて「何が必要ですか?」と慌てられる人をたくさん拝見しました。収入=給与と勘違いされている方もいらっしゃいますが、決してそうではありません。収入があれば申告をして、納税をする。反対に、起業したばかりの頃は設備投資などもあって納税分を還付もしくは申告する事で、翌年の住民税が安くなる可能性もあります。
個人事業・フリーランスの決算と確定申告
法人と違って、個人事業やフリーランスの会計期間は決まっています。1月から12月までの1年間の収入と経費を計算し利益を算出する決算をし、その決算をもとに確定申告をして納税または還付を行います。
決算期は上でも述べたとおり、1月から12月です。この期間中の収入は全て計上します。12月時点で現金が手元に振り込まれていない案件も、売掛金や未収金などと言う処理をすることになります。翌年、入ってきた金額が売掛金等とは違う(手数料が引かれていたりする場合がありますよね)かもしれない場合でも、12月に締めた時点での金額を収入として計上します。
同じく、経費も12月にカードなどで払っていて、実際通帳から引かれていない場合でも経費として計上します。
(どちらも翌年に二重計上にならないよう注意が必要です)
確定申告とは、決算で出した収支を含めたものも含めて、個人全てのものを申告することです。
確定申告とは
- 決算によってでた収支
- 個人で払った国民健康保険税や国民年金など
- 寄付金(ふるさと納税など)
- 医療費控除
- 扶養家族がいる場合の申告
- 株や投資信託での配当を総合課税にされている方の申告
- 土地の売買などがあった方
- 相続で受け取った物がある方
他にもありますが、その他個人的に支払った&受け取ったものを全て洗いざらい申告する事を言います。個人・フリーランスの方の申告期間は(今年はコロナで例外でしたが)通年は2月16日〜3月15日までです。3月15日が土日曜にあたる時は直近の月曜日になります。
個人事業・フリーランスをこれから始める人へ
個人事業・フリーランスをこれから始める方も多いと思います。そこで、私の知っている知識をわかりやすくお伝えしていきます。難しい言葉は噛み砕いて説明出来たらと思っていますので、引き続きご覧いただけたら嬉しいです。
次は、収入を得られるなら税務署に早めに出しておいた方が良い届出書類の事を書いていきます。
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